歯医者が嫌いな方へ
常盤:虫歯を放っておくとどうなりますか?
院長:虫歯は、痛いと思った時はかなり進行しています。
虫歯が神経まで到達して神経が死んでしまうと、痛みが一時なくなりますが、そのまま放っておくと虫歯菌で食い荒らされてしまいます。
最終的にはバイ菌が血管に入り血液に混ざって、死に至ることもあります。
常盤:こんなになるまで放っておいたんですか?と叱られるとか、恥ずかしいとか言ってる場合ではありませんね。
院長:当院では虫歯を放っておいたことを怒ることはありませんよ(笑)
初めて診た方に対しては、歯科医師として、この状態をどう改善しようとしか考えませんよ。
常盤:歯を抜くときの痛みが気になるのですが、痛いんですよね?
院長:大丈夫ですよ。炎症がひどくなっているときに歯をいじると痛いので、抜歯が前提のケースは、まず痛みを和らげる鎮痛剤を飲みながら炎症を抑えます。
そして、抜歯のときは麻酔が効くので痛くありませんよ。もちろん、麻酔の注射も今はほとんど痛みはありませんよ。
常盤:歯を抜くのが怖いという方に対しては?
院長:歯が痛くて来院された時にいきなり抜くことはないので、どうぞご安心下さい。(笑)
よくあることですが、抜歯のために炎症を抑え、いざ次の治療は抜歯というときに来院されない方がいらっしゃいます。「痛みがなくなったからいいか」と言って。
しかし虫歯が治ったわけではないので、またすぐに痛くなるんです。
それを繰り返していると痛くなる間隔がだんだん短くなってきます。
最終的に毎週痛むようなってからやっと抜く決心をされる方もいらっしゃいます。
当院はそれでも良いと思っています。なぜなら無理に抜歯というよりも、私どもの説得に応じて頂き、理解しあってから治療を進めるほうが患者さんのためですからね。でも本当は、抜かなきゃいけない歯は早めに抜いた方が良いですけどね(^^)
常盤:そもそも歯医者さんが怖いという方がいらっしゃると思いますが、行きやすくなる方法はないですか?(笑)
院長:そうですね。なんで行きたくないのかを考えてみると、恐らく「痛い事をされる」「反発できない」「自分が嫌なことをされる」という心配があるからだと思うんです。
しかし当院は患者さんの意思を尊重します。患者さんが抜こうと決心されてからしか抜歯はしません。
まずどういう状態かを診て、治療法の選択肢を丁寧に説明しますし、治療方法を選ぶのは患者さんです。
そういう意味では、歯医者に行ったら何も話さずとも何でもやってくれる、と思ってる人には不親切な歯医者かもしれませんね。(笑)
常盤:自分で抜くと決心するまで待って下さるんですね。
院長:恐怖心があると同じ痛みでも強く感じる時があります。
なので、当院は最初に恐怖心を除くために会話をし、十分な説明を行って、最終的な治療法を選ぶのは患者さんだというスタンスをとります。
副院長:それと、怖がりの方は「私怖がりです」って言ってもらったほうがいいです。
優しい女性歯科医もいますので、どうぞ恥ずかしがらずにご来院下さいね。(笑)
常盤:ほんとですね(^^)患者さんの気持ちも素直に表現していただいて、お互いにコミュニケーションを図り、信頼感が生まれてから治療をするので任せられるんですね。
そういう意味では、安心して相談できる歯科医院があると気持ちがとても楽ですね。
院長:そうです。かかりつけの歯科医がいると、もう信頼関係ができているので、口の中の悩み事も話しやすいですよね。
常盤:最後に、歯医者さんが苦手な方に、院長からメッセージをお願いします。
院長:一生涯使うお口なので、とても大切です。不具合は可能ならばできるだけ小さく、苦痛はできるだけ感じないほうが良いですよね。
歯は自分の親と一緒です。何も問題なく自分が楽をしてる間はありがたみが分からない、という意味でね。
歯医者に通わないといけなくなって初めて、歯は大切にしないといけないなと気付きます。
私たちはそういう方たちをたくさん診てきているので、どうせなら最初から病気にならないように予防したほうがいいですよね。
でも病気が見つかったら治した方が良いし、治すか治さないかを選択するのはあなたです。
治そうと思ったら本気で、一緒に治しましょう!
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